協議会について

協議会についてabout

伝統、小規模、多人数、園芸好きの延長線 ▶新天地で新作物の栽培研究がスタート

つくば市でのブルーベリー栽培研究は古く、昭和54年に筑波大学で開催された公開講座に始まります。当時はガムのフレーバーとしてくらいしか目にすることのなく、それが園芸好きの興味を刺激しました。営農ではなく趣味の園芸研究を重ねるやり方で、日本の土壌風土にあった独自の栽培方法が確立していきます。いまでは多数の小規模生産者がブルーベリーの栽培を手がけます。その約半数が当協議会に所属し、互いに協力しあってブルーベリーの栽培と加工について研究しています。

つくば産のブランドづくり

つくばでのブルーベリー栽培には、もう一つの節目がありました。バブル経済の崩壊を受け、芝生の需要が激減したのです。日本最大の生産量を誇っていたつくば市では、芝生の転換作物としてブルーベリーを選択しました。鈴木会長が、酸性土壌に傾いた芝生地にはブルーベリーが適していることを提案したのがきっかけでした。 2000年には「ブルーベリー産地シンポジウム」の会場となり、『つくば市、小平市(東京)、北杜市(山梨)は日本三大ブルーベリーの地』として広く知られることとなりました。 今後はつくば市に加え、筑波大学/筑波山エリアの観光産業との連携を進めることで、つくば産ブルーベリーを地域資源としてもり立てていけたらと願います。

ワイン等の加工品開発

つくば市は「つくばワイン・フルーツ酒特区」に認定されています。もちろん、つくば市の特産品であるブルーベリーを使ったワインも開発研究していきます。一度に大量の果実を確保することが難く、コストもかかるために製品化へ向けてのハードルはたくさんあります。それでも、『紫峰筑波」の麓に生まれる紫色のワインが完成することを目指して、醸造に関する研究をスタートさせた会員がいます。完成した暁にはHPにて紹介いたします。また、つくば市内の各所でも飲んでいただけるようにしていきたく思います。

栽培研究、勉強会

つくば市に限らず、日本国内でのブルーベリー栽培は農薬と化学肥料を使用しないスタイルが多く見られます。完熟摘みたての味が楽しめる観光摘み取り園も多い。当然、病害虫を抑制する作業に多くの時間を避けねばなりません。人間にとって快適な環境は、病害虫にとっても都合の良い環境と言えるからです。ブルーベリーが持つ美味しさ、美容と健康の効果、そして安全性を全て届けられるように、専門家を講師に招いた勉強会や栽培技術研修を行っています。

筑波大学との連携

筑波大学農林技術センターには、開学して間もない頃に植えられたブルーベリーがいまだに残っています。学内には園芸やブルーベリーに、興味を寄せる学生プロジェクトやサークルもあります。筑波大学との交流を深めることを通して、学術的な知見や学生らしい発想といった刺激をつくば産ブルーベリー栽培にフィードバックしていきます。

ブルーベリーの産業化へ向けて

つくば市との連携に加え、筑波山地域の観光産業や筑波大学との連携を活発化させていきます。こうすることでつくば産ブルーベリーが、つくば市在の様々な住民や事業者に広く共有されることを目指します。また、ブルーベリー栽培希望者を応援していきます。鉢植えから新規就農希望者まで、ブルーベリーに関わる人が増えていけばいい。そうして、つくば産ブルベリーが地域に愛される資源として成長することを願います。